骨盤の歪みとは?① でご説明したとおり、
数ある症状の原因は『姿勢不良』と『筋力低下』でした。
ですから、まずは『姿勢不良』を改善しなければなりません。
しかし残念ながら、
骨盤に対して施術を行っても、姿勢は改善しません。
骨盤はとても頑丈な構造ですから、
人間の手で力を加えたくらいではびくともしません。
ましてや、毎日の生活習慣の繰り返しによって長年続いた姿勢不良が、
たかだか数十分の施術で改善するわけがありません。
そもそも骨盤の傾きとは、
数ある症状の『原因のすべて』ではなく、
姿勢不良・筋力低下によって起こる『結果のひとつ』
だからです。
そして、骨盤の歪みとは② でお話したように、
骨盤の傾きを含めた体の左右差は、異常なものではありません。
なかには、病気によって左右差がある場合もあります。
脊椎側弯症や先天性奇形などです。
これらは骨盤矯正での治療は効果がなく、
コルセットなどの装具の装着や手術の適応となります。
原因を見誤ったまま
懸命に骨盤の左右差を無くそうと施術を行っても、
すぐに施術前の状態に戻ってしまいます。
では、骨盤矯正をすることに意味は無いのでしょうか。
骨盤矯正をすると② に続きます。