部分やせの極意

ダイエットをしている人にとって重要な問題は、「部分やせ」ではないでしょうか?

お腹周りや下半身、二の腕などの部位は、一度脂肪がついてしまうとなかなか落ちてくれません。

ただ体重を落とせばいいというものではなく、それらの部位がすっきりとすることでスタイルはよく見えます。


そもそも、なぜ部分的に脂肪がつくのでしょうか?

脂肪は、エネルギーの貯蔵に加え、身体の保護という役割もあります。

脂肪はクッションであり、断熱材です。

中年になると内臓脂肪が貯まりますが、これは働き(代謝)が悪くなった内臓を脂肪で囲って守ろうとする防御反応です。

防御が目的の脂肪は、エネルギー貯蔵が目的の脂肪と違って運動では落としにくいです。

なぜなら、大切なものを守っている鎧(脂肪)を失う事は、命にかかわるからです。

やせた人よりも小太りの人の方が健康的に長生きするという統計は、最近では一般的にも知られるようになってきました。

脂肪は身体を防御してくれる上、ホルモンなどの人が生きていく上で必要な物質を作るための材料になるからです。

しかし、ダイエットする女性にとっては邪魔者の脂肪も、体にとっては必要なものなのです。



だからと言って、体についてゆく脂肪を黙って放置したくはありませんよね?

部分やせに重要なのは、やはり「筋肉の代謝」です。

脂肪は落ちてゆく筋肉に置き換わるように体についてきます。

部分やせしたい部位と言うのは、全て大きな筋肉がある部位です。

筋肉は熱を生み出しますから、筋肉が衰えたり代謝が悪くなると、生み出す熱が減ってしまいます。

そうなると体温はどんどん下がってしまいますので、それを防ぐために脂肪(断熱材)で補われるのです。

筋肉の代謝が上がれば生み出す熱量も上がり、脂肪がつきにくい身体になります。

それでは部位別に部分やせのポイントを見ていきましょう。



お腹

下っ腹や腰回りなど、一番気になる部分かもしれませんね。

お腹には大切な大切な内臓がありますし、下っ腹には女性の内生殖器があります。

特に守らなければいけないものがたくさんあるのがお腹です。脂肪がつきやすい部位と言えます。
お腹には腹筋群があります。

簡単に言えば腹筋運動をするのが一番いいのですが、辛い運動をコツコツ続けるのはとても大変です。

電気刺激や運動器具に頼ってもいいのですが、お手軽な方法をお教えしますね。

腹筋はもともと血液が豊富に流れている筋肉です。

過酷な運動をして筋肉痛になっても次の日には回復してしまうくらい代謝がいいのです。

辛い筋肉トレーニングをしなくても、少しの工夫で、腹筋に流れる血液の量は増えてくれます。

辛い腹筋運動は「縮む」動きですが、「ひねり」の運動、つまりストレッチをするだけでも血液の流れは増加します。

腹筋の「ひねり」とは、腰を回したり、ねじったりする運動ですね。

この運動のポイントは、軽い運動を何度も行う事です。

腰回りにじんわりと温かさを感じるくらい繰り返しましょう。

「縮む」動きに比べ、「ひねり」のストレッチであれば身体への負担が少なくて済みます。

出来るだけ毎日行う事で、腰回りに流れ込む血液の道が出来ます。

カーヴィーダンス やロングブレスダイエットも、筋肉トレーニングよりも腹筋へ流れる血液量を増やす運動ですね。

 

下半身太り

下半身に脂肪がつくのは、主にお尻と太ももです。

お尻の脂肪も、座ったり転んだりした際の大切なクッションですから、なくてはならないものです。

しかし、必要以上についた脂肪は張りを失った筋肉と一緒に垂れ下がってしまいます。

太ももについた脂肪も、足が太く見える原因になります。

お尻と太ももの両方を刺激する運動は、ずばり「踏み台昇降」です。

段差を上がって降りての繰り返す動きですね。

お尻のふくらみのほとんどは、大殿筋という筋肉です。

大殿筋は、太ももを後ろへ押し返す動きをしているので、しゃがんで立つ際や坂道を上る際に主に働く筋肉です。


そして太ももの前の筋肉は大腿四頭筋と言います。

よくダイエットでは太ももの内側の筋肉(内転筋)のエクササイズを勧めますが、内転筋はそれほど太い筋肉ではありません。

太ももの筋肉の中では、大腿四頭筋が圧倒的に太い筋肉になります。

つまり、太ももの運動をするのであれば、大腿四頭筋のエクササイズが最も効果的なのです。

踏み台昇降の動きは大腿四頭筋も使いますので、大殿筋と大腿四頭筋の両方を動かせる一石二鳥の動きです。

本当はスクワットが一番筋肉への刺激が大きい運動なのですが、太い筋肉のトレーニングは苦痛を伴います。

ボディビルダーでも、下半身の筋肉を鍛えるのは大変なのです。

踏み台昇降であれば、筋肉トレーニングほどの辛さは無く、代謝を上げる事ができます。

お家の中で行うなら、階段の一段目などを使ってもいいですし、専用の踏み台があれば場所を選ばないのでテレビを見ながらでもできますね。

踏み台昇降は、下半身太りを解消する効果的で効率的な運動なのです。



二の腕

二の腕も部分やせのターゲットです。

よく、手を挙げた時に二の腕についた脂肪を「振袖」なんて言われますが、あれは腕の外側の筋肉、上腕三頭筋についた脂肪の事です。

腕の筋肉は下半身に比べると細いですが、上腕三頭筋は腕の中では比較的太い筋肉です。

上腕三頭筋は肘を伸ばす動きをします。

上腕三頭筋のエクササイズでポピュラーなのは、腕立て伏せですね。

ただ、女性だと腕立て伏せができない…という方も多いはず。

そんな方には、立ったまま壁に手をついて「壁腕立て」をやってみましょう。

両手を前ならえした状態から壁に手をついて、ゆっくりと肘を曲げてみましょう。

腕が少し疲れたかな、という位で一旦休憩してもらっても大丈夫です。

休みながら何回か繰り返していると、少し汗ばむように体が温まってくるはずです。

立ったままで行える運動で場所を選びませんので、ちょっとした空き時間に実践してみてください。




部位によって、部分やせのポイントをご紹介しました。

ラップで巻いたり寝たまま楽して痩せる方法ではありませんが、努力が結果として表れやすい直接的で効果的な方法です。

ぜひ取り入れてみてください。

ダイエットの王道

先日、患者さん(20代 女性)から聞いたお話です。


その方はお友達に誘われ、大手フィットネスクラブの無料体験へ行ったそうです。


プログラムの内容は(患者さんのお話から察するに)、数種類のマシントレーニングを30分繰り返し行う、いわゆるサーキットトレーニングと言われるもののようです。


スタッフの方から受けた説明をまとめると、やせる為には筋肉量を増やすのが最も効果的だとのこと。
一週間に3回ほど来店してエクササイズを続けることで、必ず効果が表れると言われたそうです。


結局、その患者さんはフィットネスクラブの営業時間とご自身のお仕事の時間がかみ合わず、通うことは難しいと判断して入会には至らなかったそうです。(入会金や月々の会費も大きなネックに感じたそうですが)



運動を継続し、筋肉量を増やして痩せる…


とても当たり前に聞こえますが、この「当たり前」こそがダイエットの王道だと思います。


筋肉量が増えれば、消費カロリーが増え、ダイエットにとても効果的です。


そして長期間継続して得られた筋肉は、簡単に衰えることはありません。


筋肉を鍛えることは、「やせやすい身体」「太りにくい身体」を作るのです。



肥満大国アメリカでは、毎年様々なダイエットプログラムが生まれています。
ハリウッドセレブやミュージシャンなどが実践して効果が表れれば、そのプログラムはたちまち大流行します。
以前日本でも流行った「ビリーズブートキャンプ」に代表されるように、そのほとんどは「筋肉を鍛えてやせる」のが主流です。


筋肉を鍛えることは、ダイエット以外にも様々な良い効果をもたらします。
  • お腹周りを鍛えることで、くびれができる。下っ腹が引っ込む。
  • 背中の筋肉を鍛えることで、姿勢が美しくなる。
  • 運動不足による肩こり・慢性腰痛が軽減する。
  • 代謝が上がることで、冷え性が改善される。
  • 発汗によるデトックス効果。
  • 筋肉による外反母趾やO脚の矯正。
  • ヒップアップ・バストアップ。
ほとんどが女性にとってうれしい効果です。
骨盤矯正を希望する方が持つ悩みの多くも解決します。




「筋肉を鍛えるとムキムキになって足や腕が太くなるんじゃないの!?そんなのヤダ!」という声も聞こえてきそうですが、正しい方法で運動すればそのような心配はありません。


筋肉が肥大して大きくなるには、大きな負荷を加えることが必要になります。
逆に、重いウェイトトレーニングをしなければ、それほど筋肉が大きくなることはありません。
おもりを使うのであれば、1㎏くらいの軽い物で充分です。


おすすめは、自分の体重や筋力を使ったトレーニングです。
  • 左右の手のひらを顔の前で合わせ、5秒間押しあう
  • 腕立て伏せの体勢になり、うでを伸ばしたまま30秒間じっとする
  • 仰向けになり両ひざを曲げ、自分のヘソを見るように頭を持ち上げる
などです。
大切なのは筋肉を発達させることよりも、筋肉に流れる血液の量を増やすことです。
普段使っていない筋肉を目覚めさせることがカロリー消費の手助けになります。




反対に、日本で流行するダイエットと言えば、
  • ○○するだけダイエット(寝るだけ・息をするだけなど)
  • ○○を食べてやせる(りんご・トマトなど)
  • ○○をしないでやせる(運動しない・努力しないなど)
などの、「頑張らないダイエット」が主流と言えます。
骨盤矯正ダイエットもその部類ですね。
「筋肉を鍛えてやせる」という王道のダイエットとは逆の方向を見ています。
これらの日本で流行するダイエットは、効果が出にくいだけでなく、栄養の偏りやリバウンドといった悪影響も表れます。



「筋肉を鍛えればやせる」のは当たり前です。
誰でも知っています。
でもコツコツ頑張らなければなりません。
それは嫌なんです。
みんな頑張らないでやせたいんです。
すぐに結果を出したいんです。
みんなが心のどこかでそう思っているから、楽してやせる「邪道ダイエット」の流行が無くならないのでしょう。


邪道から抜け出すには、やはり王道を目指すしかありません。

はじめに

あなたは骨盤矯正とは何か知っていますか?

「産後は骨盤が開いている?」
「代謝が落ちているから太りやすい?」
「出産を重ねるたびに体重が増える?」
「骨盤がゆがんでいるから痩せにくい?」
「産後のダイエットには骨盤矯正が効果あり?」


様々な情報が飛び交っていますが、正しい知識を持っていないと、
大切なあなたの「健康」「お金」「時間」が無駄になってしまいます。


骨盤矯正に何か月間通いますか?
骨盤矯正に何十万円お金を使いますか?
骨盤矯正をして本当に体はよくなりましたか?


骨盤矯正の口コミなんかをネットで調べるよりも、まずは骨盤矯正とは何かを知ってください。

骨盤矯正で身長が伸びる?

たまに見かけるのが、
「骨盤矯正で身長が伸びる」と言ったものです。

その理由として、
①O脚矯正など足がまっすぐの状態となり、身長が伸びる。
②骨盤のゆがみが治ることで、股関節が正常な位置に戻り、身長が伸びる。
③猫背などの姿勢が改善されることで、本来の身長に戻る。
などが挙げられています。

なるほどなぁ~と感じるかもしれませんが、よくよく考えるとたくさんの矛盾があるのです。


①O脚矯正
骨は大きな力を長期間にわたって加えなければ形を変えません。
たかだか数十分の施術でO脚などの骨の形が矯正されることはないのです。
無理に力を加えた場合、骨折や靭帯の損傷などにつながる恐れもあります。
骨盤矯正などの施術でO脚は矯正されませんので、身長が伸びることはありません。
O脚を無理なく矯正するには、太ももの内転筋群を鍛えるなどの長期的な努力が必要です。

②骨盤のゆがみが治って身長が伸びるという理論も医学では説明がつきません。
骨盤や股関節は脱臼や骨折でもしない限り、異常な位置にずれるという事はあり得ませんから、「骨盤のゆがみを治して身長が伸びる」というのは整体師の作ったウソ理論と言えます。
そもそも股関節は人体で最も大きな靭帯に守られていて、交通事故や先天性の脱臼などがない限り、正常な位置からずれるという事はありません。

③姿勢の改善についてですが、ストレッチや姿勢改善指導などで一時的に姿勢が改善されれば、立ち姿が美しく見えますから、身長が伸びたように感じるのはあると思います。
でも、それは根本的に身長が伸びたわけではないですよね?
「身長を伸ばしたい」というコンプレックスを持って骨盤矯正を希望する方が満足する結果ではないはずです。

これらをまとめると、
骨盤矯正で身長が伸びることはないと言えます。

ではなぜ実際に骨盤矯正を受けて身長が伸びたという人がいるのでしょうか?
 
  • 姿勢の改善で身長が伸びたように見える
  • 測り方が間違っている
  • 気のせい
などなどあると思いますが、一番のカラクリは「椎間板」にあると考えます。

首から腰にかけての背骨の間には、には、椎間板というクッションの役割の組織があります。
椎間板は骨組織に比べて柔らかく、体重などの力が加わるとつぶされて薄くなります。
すべての椎間板の厚さを合計すると、脊柱の長さの1/4程を占めるといわれていますので、朝と晩では身長が5センチも違うという事があるのです。
(一晩ゆっくり寝れば、体重の負荷から解放された椎間板は徐々に元に戻ります)
 
骨盤矯正を受けている間、数十分は施術ベッドに横たわった状態になり、椎間板にかかる体重が分散されます。
加えて、ストレッチやマッサージなどで筋肉に緊張がほぐれ、骨にかかる張力が軽減されます。
施術が終われば、つぶれていた椎間板は少し元に戻っている可能性があるのです。
 
ですから、骨盤矯正施術前と施術後に身長を測ると、身長が伸びる人もいます。
でも、これは身長が伸びているといえるでしょうか?
ただ、ぐっすり寝た後の朝の状態に戻っているだけですね。
もともとの身長は変わらないのです。
 
 
筋肉の弛緩や測り方のマジックで伸びたように感じても、それは一時的なものです。
次の日になれば元どおりです。
 
整体院では「一度ではすぐに戻ってしまう。何度も継続して骨盤矯正を受けることで身長が伸びた状態に安定する」などといった説明をされますが、何度骨盤矯正を受けても身長が伸びることはありません。
お客さんを何度もリピートさせるためにそう言っているのです。
 
 
成長期であれば、バランスの良い食事、適度な運動、日光を浴びる、夜更かしをしない、など、まだまだ身長を伸ばすまっとうな手段はたくさんあります。
大人の場合も、20歳を超えてから身長が延びる人もいますから、規則正しい健康的な生活習慣は大切なのです。
 
骨盤矯正で身長が伸びることはありませんから、無駄なお金と時間を使わないようにしてください。
 

骨盤矯正のダイエットプラン

骨盤矯正ダイエットの主なプランとして、

①メインとなる「骨盤矯正施術」
②骨盤体操などの「運動」
③余分なカロリー摂取を控える「食事制限」
④補助としての「サプリメント」や「矯正グッズ」


などが挙げられます。

あれ?
ちょっと待ってください。

②「運動」と③「食事制限」を続ければ普通はある程度痩せますよね?
肝心の①「骨盤矯正」の効果はどのくらいなのでしょうか?
①「骨盤矯正」だけで痩せることは不可能なのでしょうか?


…ここだけの話、②「運動」も③「食事制限」もしたくないですよね?
①「骨盤矯正」だけで楽して痩せたいですよね?

運動と食事制限をすれば痩せられるのは誰でも知っています。あたりまえです。
それができない(やりたくない)から骨盤矯正に望みを託しているのに、結局、運動と食事制限をしなきゃいけないの…?


…残念なお知らせですが、骨盤矯正それ自体にダイエット効果は期待できません。
骨盤矯正でダイエット 参照


骨盤矯正に通って痩せる人がいるのは、自分だけでは管理するのが難しい②「運動」と③「食事制限」を、お店が指導してくれるからです。

お店に行けば、ダイエットが辛いときには励ましてくれるし、痩せたときは一緒に喜んでくれる…
そうやって運動と食事制限をコツコツ継続したから結果が出ているのです。
骨盤矯正のおかげで楽して簡単に痩せたわけではありません。


ここまで読んでも、
「いや、骨盤矯正は効果がある!必ず痩せるはずだ!」
と強く信じている方もいらっしゃるでしょう。

そんな方は、ぜひ探してみてください。

面倒な運動はしなくてもいい…
食事も我慢しなくていい…
高価なサプリメントも飲まなくていい…
当店は骨盤矯正「だけ」で痩せさせます!


という夢のようなお店を・・・

骨盤矯正の施術とは?

骨盤矯正と言っても、実際に骨盤をどうこうするわけではありません。

骨盤とは、ほとんど動くことのない骨の集合体です。
すこしばかり人が手で押したり引いたりするくらいでは、骨は形を変えません。

では、実際は整体師はどんな施術をしているのでしょうか?


やり方は様々ですが、おおまかに言ってしまうと、
ただの「マッサージやストレッチ」です。

それに加え、姿勢の改善指導やエクササイズ指導を行う場合もあります。
(ところによっては、サプリメントや健康器具を販売する場合も。)

つまり、
「骨盤矯正」という特別な治療方法があるわけではないのです。


実際に骨盤矯正の施術を受けて体が軽くなった!という意見も多く耳にすると思いますが、
これは骨盤のゆがみが直ったのではなく、単にマッサージによって筋肉のコリが取れ、ストレッチで関節の動きが広くなったから体が軽くなったのです。



こんなことを言うと、骨盤矯正のお店から様々な反論が来るかもしれませんね。

「ウチの骨盤矯正はよそと違う!」
「当サロンは完全オリジナルの骨盤矯正です!」
「当店の骨盤矯正は独自の理論に基づいて施術をしています!」

たしかに、お店によって「骨盤矯正」の施術内容は同じではありません。
それは裏を返せば、「骨盤矯正」とはあいまいな施術だということです。

それぞれの店が自由勝手な施術をして、それに「骨盤矯正」という名前を付けているのです。

ですがその中身は、はたから見れば「マッサージやストレッチ」以上でも以下でもありません。


お店の言う「独自の理論」のなかには、現代の医療とかけ離れた、まじないのようなものもあります。
単にサプリメントやマットレスなど、物を売るための客寄せで「骨盤矯正」お名前を使っているところもあるでしょう。

「体の不調が治る」
「産後の開いた骨盤を整える」
「ダイエットに効果あり」
「美しいプロポーションが手に入る」
「体のゆがみを根本から治す」

果たしてそんな魔法のような施術があるのでしょうか?

中学生でも骨盤矯正は受けられる?

中学生の女子も骨盤矯正に興味を持つ子は多いのではないでしょうか。

  • 腰が痛い
  • 生理痛が重い
  • 猫背をなおしたい
  • 肩こりがひどい
理由はいろいろあるでしょうが、一番の悩みは「痩せたい!」という理由ですね。


中学生の女子の悩みとして、
  • お尻が大きい
  • 足が太い
  • O脚を治したい
  • 下っ腹が出ている
などが多いと思います。

ダイエットを頑張っている子もいるでしょう。
ネットなんかで「骨盤矯正で痩せたよ!」なんて体験談を見たら、気になっちゃいますよね。


でも、興味はあるけど、
「中学生女子でも骨盤矯正をしてもいいの?」
「中学生が骨盤矯正をしたら危なくない?」
と疑問に思っている子も多いと思います。

ためしに整体院に行って、
「中学生ですけど骨盤矯正できますか?」
と聞けば、
ほぼすべての整体院が
「できます!」
と答えます。

「成長期に骨盤がゆがんでいると、骨の発達によくない」
「早いうちから骨盤を整えておけば、将来プロポーションが良くなるよ!」
なんて言って骨盤矯正をすすめられます。


でも、ちょっと待ってください。
それは整体院がお金儲けのために言っているのです。


中学生の女子が骨盤矯正をしても、
やせたり、体型が変わったり、部分やせしたり、将来きれいになれるなんてことは絶対にありません。




そして骨盤矯正は保険がききません。

一回の料金は3,000円から6,000円以上します。
整体のお店は「一回では治りませんよ」と言います。
何回も骨盤矯正に通えば、とても大きな金額になります。


子供を持つ親は、子供の体のためならできる限りのことをしてあげたいと思っています。
小学生・中学生のうちから習い事や塾にも通わせるのは、子供の将来のためを思っているからです。

歯並びが悪ければ、歯医者さんで歯の矯正をさせる親も増えました。
子供の美容整形にお金を出す親もいるほどです。
子供の悩みが解消されるなら、親は骨盤矯正でもなんでもやらせてあげたいのです。

でも、中学生が何回骨盤矯正に通っても、効果はありません。
一時的によくなったような気がしても、それはごまかしです。
「子供のためなら何でもしてあげたい」という親の思いも、たくさんのお金も、全部無駄になってしまうのです。


中学生の女子は、生理が始まると女性ホルモンが増えるので、からだに脂肪がついてきます。
特にお尻や足に脂肪がついて太くなってしまうのは、卵巣や子宮などの大事なものを守るためです。

ですが、そのままずっと同じ体型ではありません。

中学生はまだ体が出来上がっていませんから、これからの生活習慣によってどんどん女性らしく発育していきます。

ちゃんとバランスよく食事を食べて、
部活動などで適度に運動をして、
ふだんから猫背にならないように姿勢を気を付けましょう。

発達中の体に骨盤矯正をしても、何の意味もありません。お金の無駄です。

中学生が骨盤矯正をして、足が細くなったり、猫背が治ったりすることはないのです。

芸能人が受けている産後の骨盤矯正

モデルなどの芸能人が産後に骨盤矯正をして、素晴らしいプロポーションを取り戻した!

という話もネットや雑誌でよく取り上げられます。

ですが彼女たちは、骨盤矯正だけで痩せたわけではありません。

ヨガ・ウォーキング・ストレッチなど、体に負担の少ない運動を行い、余分なカロリーを控えたバランスの取れた食事を摂取することで、健康的に痩せているのです。

それに加え、骨盤矯正・はり治療・瞑想(イメージング)などを補助的に取り入れています。

まさに「見られる」事が仕事である彼女たちの高いプロ意識のたまものなのです。

けして骨盤矯正だけで痩せたわけではありません。



産後のダイエットを成功させることで、彼女たちは女性からの支持を増やします。

美しいママタレントとしての仕事が舞い込みますし、ダイエットに使用した器具やサプリメントをブログなどで紹介することで、スポンサーから広告料が入るのです。


もちろん骨盤矯正の場合も「芸能人が通った」ということで紹介されれば話題になります。

「モデルの○○がプロデュース!美しく痩せる骨盤ベルト!」
「元グラビアアイドルが実践!出産前の体型を取り戻した奇跡の骨盤ダイエット本!」

なんて煽りで新しい商売になってしまうのです。

出産による体型の変化さえも仕事に結びつける、なんともあっぱれなビジネス精神です。


骨盤矯正にしろサプリメントにしろ、芸能人がおすすめするものには理由があります。

その理由とはビジネス(お金)です。

芸能人がすすめる骨盤矯正を受けても、その芸能人の美しい体型になれるわけではないのです。


産後の体型にお悩みならば、芸能人の後を追いかけずに、基本に立ち返らなくてはいけません。

骨盤矯正で速攻マイナス○○センチ!?

「施術直後にウエストがマイナス5センチ!」なんていう話も聞きますよね?

テレビや雑誌でも女性モニター達のビフォーアフターがよく取り上げられています。


これも少し考えればわかることですが、数分の骨盤矯正施術で痩せたわけではありません。

これは測り方によるマジックです。


試しに、
椅子に座って猫背になった状態でウエストを測ってみてください。

次に、
姿勢を正し、胸を張った状態で測ってみましょう。

簡単に数センチ以上細くなったはずです。

測る時の姿勢を変えることで、数字を変化させているだけのことです。

そして、ウエストを測る場所は
「第12肋骨先端と腸骨稜の中間の最もへこんだところ」
と決まっています。

テレビの番組アシスタントやタレントさんがそれを知らずに測り、
しかもメジャーが たわんだり ねじれていたりしていれば、
正確な数値が出るはずがありません。


そして、数字の上だけで細くなっても体重が減るわけではないですし、細くなった数センチ分の脂肪が消えてなくなるわけではありません。

測る時だけお腹をへこませているのと大差ないのです。

テレビや雑誌で騒がれているような、骨盤矯正によって魔法のように短時間で痩せることはありません。

「速攻」で数センチ痩せたところで、
10分もすれば、「速攻」で元に戻ります。


その場だけの見せかけに一喜一憂せずに、本当に効果のある方法で美しい体をめざしましょう。

骨盤がゆがむと左右の足の長さが変わる?

よく、両足の長さの違いで骨盤のゆがみを判断しますよね。

骨盤がゆがむと足の長さは変わるのでしょうか?

うつぶせに寝て、足を少し揺らし、両足の左右差を見る・・・
施術を終えて、再度図ると、左右差がなくなり、骨盤のゆがみが取れた!

実はこれ、測り方による、ごまかしのテクニックなのです。


仮に、A整体店で骨盤矯正を受け、すぐに他のB整体店に行ってみてください。

きっとこう言われるはずです。


「足の長さが違いますね。骨盤がゆがんでいます」


さっき骨盤矯正を受けたはずなのに、もうゆがんでいる・・・!?

いえいえ、違います。

人間の体は完全な左右対称ではありません。

内臓の位置も、顔のつくりも、多少の左右差はあってあたりまえなのです。

特に腕や脚は、利き腕・利き足や、スポーツ歴などによって、左右の発達に差があります。

テニスをやっていれば利き腕が長くなりますし、サッカーをやっていれば利き足が長くなります。

数ミリ程度の左右差があっても、もともと異常ではないのです。


生き物の体は、左右の非対象のバランスを取り合って成り立っているのですから、無理に左右を同じにそろえる必要はありません。
(側弯症など、生まれつきの骨の病気で左右差が表れる場合もありますが、それは骨盤矯正などで元に戻るものではありません)



「足の長さが違う」
「骨盤がゆがんでいる」


と言われると、お客さんは不安になりますよね?

「足の長さが違うと、体全体がゆがみ、様々な病気の原因になります!」
なんていうもっともらしい説明を受け、みんなそれを治すためにせっせと通うようになります。

こうしてみんな整体院に洗脳され、いいカモになってしまうわけです。

足の長さなど測り方によって変わります。
すべて整体師のさじ加減です。

整体師のパフォーマンスに騙されないようにしてください。

骨盤矯正で健康保険は使える?

初めて骨盤矯正をしようと思っている方…
「骨盤矯正は保険適応なの?」

気になりますよね?


骨盤矯正をやっているお店は、
  • エステ
  • 整体
  • マッサージサロン
などですが、
その中で健康保険の取り扱いがあるのは、整骨院(接骨院)だけです。(整体ではありません)

しかし、骨盤矯正の施術には健康保険は適応されません。

整骨院で保険がきくのは、骨折・脱臼・捻挫などの外傷性のケガだけだからです。
整骨院での骨盤矯正は、すべて全額自己負担になります。

「うちの骨盤矯正は保険適応です」
という整骨院があれば、不正請求の可能性がありますのでご注意ください。


ちなみに、整形外科や産婦人科などの病院でも、健康保険を使っての骨盤矯正はできませんのでお気を付けください。





「骨盤矯正は値段が高いから簡単に受けられない…」
「保険適応の範囲で治療してくれるところはないかなぁ」
と思っている方もいるでしょう。

そんな時は、整骨院に症状を説明してみてください。

あなたの悩んでいる症状が、
  • 腰が痛い
  • 股関節が痛い
  • 肩が痛い
  • 首が痛い
  • 背中が痛い
  • 足が痛い
などであれば、健康保険が適応になる場合があります。
体の不調について、あなたご自身が「骨盤のゆがみに原因がある」と思っていても、実際は別に原因があるかもしれません。
あなたの望みは「骨盤矯正をする」事ではなく、「体の悩みを解消する」事のはずです。
骨盤矯正にこだわらずに、広い視野で解決法を探してみましょう。


美容の領域、たとえば、
  • 「骨盤がゆがんでいる気がする」
  • 「おしりを小さくしたい」
  • 「足の左右差がある」
  • 「産後のダイエットのために骨盤を引き締めたい」
  • 「下半身太りを解消したい」
  • 「姿勢が悪いから骨盤矯正をしたい」
といった自己判断では健康保険は使えませんので注意してください。

骨盤矯正を受けると体がダルくなる?

骨盤矯正を受けた後、腰がダルくなるという方も多くいらっしゃいます。

「症状が悪化したのでは?」と不安になって整体院に聞くと、
「骨盤が正常な位置に戻ったので、少しの間ダルさが出ることもありますが、効果が出ている証拠ですよ」
なんていう説明をされることもあります。

しかし、このダルさは骨盤とは全くの無関係です。

施術を受けた後のダルさや痛みは、いわゆる「もみ返し」の状態です。

骨盤矯正では、骨盤周辺の筋肉をゆるめるために腰や足などのマッサージも行います。
マッサージの腕が未熟な場合は、力加減が強すぎて、筋肉を傷めてしまうのです。
その結果、筋肉痛のような痛みが表れたり、腰がダルくなったりするのです。

この もみ返しは、ふだんあまりマッサージを受けない人や、運動不足の人に表れやすい現象です。
つまり、筋肉に刺激を与えることに慣れていない人ですね。
骨盤が正常な位置に戻ったからダルくなるわけではありません。

「効果が出ている証拠」なんていう説明は、刺激量の調節ができない腕が未熟な整体師の言い訳にすぎません。

もしも骨盤矯正を受けてダルさや痛みを感じた場合は、安静を保ち、ゆっくりと体を休ませてあげてください。

骨盤矯正と東洋医学の関係

日本で一般的に言われる東洋医学とは、「鍼灸」と「漢方」の事を指します。
広い意味ではインドのアーユルヴェーダなども東洋医学の一つです。
「鍼灸」と「漢方」の原型は2000年以上昔に中国で生まれ、その後日本にも伝わり発展してきました。
江戸時代までは、東洋医学が日本の医療のメインだったのです。
東洋医学の特徴として、
  • 「人間が本来持っている治癒能力を高めること」
  • 「ふだんの食事や生活習慣を見直し、病気を未然に防ぐこと」
  • 「病気(一部)ではなく、人(全体)を診る」
などが挙げられます。
 
骨盤矯正の説明にも、同様の説明が多くみられますね。
実際に、
「骨盤矯正は東洋医学を基にしています」
「東洋医学やカイロプラクティックの技術を組み合わせた骨盤矯正です」
といったお店もよく見かけます。

ですが、

東洋医学には骨盤を矯正する治療はありません。

骨盤矯正とは、ここ数十年の間に日本で作られた造語です。
骨盤矯正は「鍼灸」「漢方」のように何千年ものあいだ医療の中心となってきた歴史もなければ、国が認めた治療でもありません。

ご存じのとおり「漢方」は病院でも処方されていますし、「鍼灸」には症状によって保険が適応されます。
国が効果を認めているからです。
海外でも、WHO(世界保健機関)が鍼灸の効果について認めています。

骨盤矯正の効果に関しては、信頼できる研究論文がありません。
海外では「骨盤矯正」は通用しないのです。

紛らわしいですが、骨盤矯正を行っているのが鍼灸師や柔道整復師などの東洋医学を学んだ人が多いので一緒にされがちなのです。


東洋医学の持つ
「神秘的」
「体に優しい」
「負担が少ない」
「オーガニック」
などのイメージを利用して日本に浸透した骨盤矯正ですが、東洋医学と骨盤矯正は全くの別物です。

あなたは「骨盤」に洗脳されている!?

あなたはこう言われたことはありませんか?


「骨盤がゆがんでいるんじゃない?」


たとえば…

あなた「ダイエットしているけどなかなかやせないんだよね~」
「骨盤がゆがんでいるからやせにくいんじゃない?」

あなた「股関節が痛くて歩けない…」
「骨盤がゆがんでいるのが原因じゃない?」

あなた「最近腰痛がひどくて…」
「骨盤がゆがんでいるのかもね」

あなた「猫背を治したいなぁ」
「骨盤を整えないと治らないよ!」


あなた「子供を産んでから肩こりがひどくて…」
「それ、骨盤が開いているからだよ」


あなた「部活、最近スランプだな…」
「骨盤のバランスが悪いんじゃない?」



相手は友人、知人かもしれませんし、学校や職場の人かもしれません。

あなたの話を聞いた周りの人たちは、良かれと思ってこうアドバイスします。

「骨盤がゆがんでいるんじゃない?」

その言葉は、だんだんあなたの心を支配していきます。

「そうか、私、骨盤がゆがんでいるんだ!」・・・

あなたにアドバイスした周りの人たちに悪気はありませんが、その人達は骨盤についての知識はなにもありません。
無責任な一言によって、あなたは「骨盤がゆがんでいる」と思い込んでしまうのです。

その結果、
自分の姿を鏡で見ると、なんとなく左右がアンバランスにも見えてきます。
テレビや雑誌の「骨盤」の文字がいつもより目につくようになります。
あなたの頭の中は「骨盤」でいっぱいになります。
「体の不調は骨盤がゆがんでいるのが原因だったんだ…」
きっかけは周囲の何気ない一言だったのが、あなたはいつの間にか洗脳されてしまったのです。


最近では、具合が悪くなるとネットやテレビなどで症状を調べてから病院に行く人が増えています。
診察を受ける前から自分はこういう病気だと思い込み、それが医師の診察結果と違っても認めない患者が多いのだそうです。
彼らもどこかで聞いた情報を勝手に自分に当てはめて、思い込みによって洗脳された状態になっているのでしょう。


あなたの骨盤はゆがんでいますか?
病院で検査を受けましたか?
体の不調は、骨盤とは別に原因がありませんか?
「骨盤がゆがんでいる」と自分で決めつける前に、ちょっと冷静になってみましょう。



ちなみに、
「骨盤がゆがんでいる」と
整体師に言われたという場合。

それはあなたからお金を取るための決まり文句です。

「悪霊に取りつかれているからお札を買ってください」
と言う悪徳霊媒師と一緒の手口です。

気を付けてください。

骨盤矯正で猫背は治るか?

人間の背骨は、横から見るとS字状にカーブを描いています。

首の骨は前に弯曲(前弯)
背中の骨は後ろに弯曲(後弯)
腰の骨は前に弯曲(前弯)

といった具合に曲がっていることで、頭の重さや上半身の重さをしなりで受け止めることができるのです。


一般的に猫背と言われる状態は、背中の骨の後弯が強くなった姿勢です。
それに伴って、首の骨と腰の骨の前弯が弱くなり、まっすぐに近い形になっています。

首の骨と腰の骨の弯曲が弱まると、体重を支えるためのしなりが少なく、筋肉や骨に負担がかかります。
特に、前弯が弱くなった首の骨は「ストレートネック」と言われ、頑固な肩こりを引き起こします。
腰の骨に関しても、慢性腰痛や椎間板ヘルニアなどの状態になってしまう事もあるのです。


骨盤矯正で筋肉がゆるんだりストレッチされても、猫背に対する効果は一時的なものです。

猫背の最も大きな原因は、日常的な姿勢不良や筋力低下にあります。
普段から姿勢に注意したり、肩甲骨を後ろに引くなどの運動を心がけることが重要です。

ちなみに、猫背と言っても、背中だけが曲がっているわけではありません。
背中の骨は肋骨があり、内臓を守るような構造になっているため、首や腰のように大きく動くことはありません。
背骨は首・背中・腰が連結し、それぞれバランスをとって成り立っているので、首・腰の骨の影響はとても大きいのです。

パソコン作業などで顎が前に突き出たような格好になると、首の骨に引っ張られ、背中の骨も丸くなります。
背中に意識を向けるというよりも、首や腰の姿勢を意識した方がいいでしょう。

骨盤矯正を何回受けても、猫背が自然と矯正されてまっすぐになるという事はありません。

同様に、猫背を強制するサポーターやバンドなども、装着している間はまっすぐに見えますが、根本的な解決にはなりません。




弯曲が強く表れてしまう原因の一つに、加齢があります。

背骨は
  • 首の骨が7個
  • 背中の骨が12個
  • 腰の骨が5個
の計24個の骨がつながってできています。
その一つ一つの骨の間には、椎間板というクッション組織があり、骨と骨がぶつからないようになっています。

しかし20歳を超えたあたりから椎間板は体重に圧迫され、徐々に薄くヘタっていきます。
70歳を超えるようになると、筋力の低下と骨密度の低下が合わさり、骨はつぶれて変形し、いわゆる「腰が曲がった状態」になってしまいます。

背中の骨も同様で、骨自体が変形を起こし、飛び出たように背中が丸くなります。
このようにして猫背になってしまった状態は、簡単には元に戻りません。
もちろん、骨盤矯正を受けても姿勢がまっすぐになることはありません。

むしろ、60歳以上、特に女性に対しては矯正のような骨に力を加える施術は控えた方がいいでしょう。
骨折などの事故につながる恐れがあります。




生まれながらに背骨が曲がっている病気もあります。

脊椎側弯症(せきついそくわんしょう)などです。

正常な背骨は前後から見ると弯曲がなく、ほぼまっすぐに見えますが、側弯症では背骨が左右に曲がった状態になっています。

脊椎側弯症は、レントゲンを撮ることで診断されます。

側弯症は子供の頃に強く見られ、その後成長と共に少しづつ改善されていく傾向があります。

あまり弯曲が強い場合は、コルセットの装着や手術の適応となりますが、完全にまっすぐになることは難しいと言えます。

整体やマッサージなどは、側弯症に伴う背中の痛みなどを軽減する場合がありますが、弯曲そのものを矯正する効果はありません。

骨盤矯正などで脊椎側弯症に対応すると掲げているところもありますが、注意が必要です。

骨盤矯正の資格を取るには?

骨盤矯正の資格とは? を読んでいただくとわかりますが、
骨盤矯正そのものに関しての資格はありません。

骨盤矯正は、整体院やクイックマッサージなどが施術の一環として行っているものだからです。

学校に通って骨盤矯正の単位を取る必要はないですし、お金を払ってセミナーを受けて認定証をもらえば骨盤矯正が出来るというものでもありません。


このページをご覧になっている方の中には、骨盤矯正に興味があり、自分でもやってみたいと思っている方もいるかと思います。

自分の体の不調が骨盤矯正を受けて良くなったので、この素晴らしさを広めたい…
一生続けられる技能を身につけて、独立開業したい…
定年後に自宅で骨盤矯正サロンを開きたい…
女性のダイエットや美容に関わる仕事がしたい…

そのような方に知っておいてほしい事があります。

世の中には、資格ビジネスというものがあります。

資格を取りたい人を相手に、受講料や教材の販売、受験費用などで利益を得る商売の事です。

有名なところではユーキャンという会社がありますね。

テレビでもCMが流れていますし、新聞の折り込み広告も良く見かけます。

これらの通信教育、CMがうたっている通り、「生涯学習」の為に利用するのであれば良いと思います。

上手な字が書きたくてボールペン字を練習したり、アロマの勉強をして生活に潤いを与えるのもいいですね。

しかし、あなたが取ろうとしている資格は、本当にあなたにとって必要かどうかを知っておく必要があります。

努力と時間とお金をかけて取った資格が、実はあなたの目的に役立たないという事もあるのです。


たとえば、通信教育で人気が高い「医療事務」の資格。

「就職に有利」「高待遇」「女性に適した資格」などと言われます。

確かに、医療制度は複雑そうですし、高度な専門知識が必要とされそうです。

病院に行けば、受付などで働いている事務の人は女性が多いですよね。

でも実際は、「医療事務」とは資格であって資格ではないのです。

それはどのような意味か?

通信教育や専門学校などで取得できる医療事務の資格は、民間の団体が発行しているものです。

民間資格には国家資格のような社会的評価がほとんどありません。

つまり、医療事務の資格を持っていても就職で有利になったり、待遇が良くなるわけではないのです。

医療事務で働く人の多くは、資格を持たないで従事しています。

もちろん、資格が無くても医療事務の仕事をすることはできますし、資格を持っている人と待遇に差はありません。

これでは、資格を取った意味がありませんよね。


ちなみに、医療事務の資格試験の受験内容は、学科(マークシート) 10問と実技 (レセプト作成・点検) 3問です。
複雑な医療制度に対して、何とも簡単な試験ですよね。

資格試験で満点を取ったとしても、現場で即戦力になるわけではありません。

医療制度というのは数年ごとに変わりますから、現場に入ってからの勉強の方が重要なのです。

就職で重要視されるのは、医療事務の資格を持っているかどうかではなく、移り変わる医療制度を真面目に勉強できるかどうかや、人当たりの良さなどのパーソナリティです。
そして、一番重宝されるのは「経験者」でしょう。
制度の変更や現場の流れなどを経験している人の方が長く安定して務めてくれる場合が多いからです。
現場に女性の事務さんが多いのは、やはり女性の方がウケがいいからでしょう。
女性の患者さんの目線からすると、デリケートな病名や薬の処方を(いくら病院内とはいえ)男性スタッフに見られるのは嫌でしょうし、女性同士だからこそ気軽に話せる事もあると思います。
男性目線からすると、まぁ説明不要な気もしますが、やはり女性の存在に癒されるからでしょうね。女性の事務さんに笑顔で「お大事に」と言われれば、病気も早く治ってしまう気がするという男性も少なくないはずです。
あとは、現実として病院側の好みで採用が決められるというのはあるかもしれませんね。


ちょっと話がそれましたね。

スクールやセミナーで取得できる「整体」や「骨盤矯正」の資格は、100%が民間資格です。

これは整体院などでも行われている資格ビジネスで、骨盤矯正スクール等を開催し、受講した人には立派な賞状とガラス製の楯が授与される・・・といったものです。

賞状には「全日本骨盤矯正協会会員証」なんて書いてあったりします。
ちなみにこれは適当に付けた名前です。
実在しない協会ですが、このような名前を付けるだけでも「肩書き」となり、凄味が増すのです。

「全国整体師団体連合会認定」
「カイロドクター協議会公認矯正資格」
「日本女性骨盤矯正団体 産後ケア専門員認定証」
「骨盤調整オステオパシー協会正会員」
「AJPC認定施術師一級取得」

こんな10秒で考えたような名前の書かれた賞状や楯を配る商売が横行しているのが実情です。

もちろん、その資格を持っていても就職に有利になる事も無ければ、お給料が上がる事もありません。

そして、肝心の技能も、数回程度の講習で身に付くものはたかが知れています。

そもそも、独立可能で即戦力となる資格(技術)であれば、希望者全員に安売りするわけがありません。商売敵が増えるだけです。

民間資格の多くは、資格を取りたい人を対象にした形だけの資格です。

あなたが自分の目標の為に資格を取るなら、役に立つ資格を取りましょう。

少なくとも、「整体」や「骨盤矯正」の民間資格は戦力にはなりません。



骨盤矯正をするために特別な知識は必要とされませんし、骨盤矯正に決まったやり方があるわけでもありません。

つまり、あなたが明日から骨盤矯正サロンをやろうと思えば、何の資格も許可も必要なくできてしまうわけです。

実際に、脱サラして整体や骨盤矯正を始めようなんていう人はごまんといます。

あなたはそんな整体師に骨盤矯正をしてもらいたいと思いますか?

骨盤ベルト

骨盤ベルトの目的

骨盤とその周囲の筋肉を引き締め、安定させるために使われます。

ぎっくり腰や慢性腰痛、日常的に重いものを持ち上げる仕事の人に向いています。

整形外科などで作るコルセットは、腰を動かさないように固定するのが目的ですが、骨盤ベルトは固定はせずに、動きのサポートをします。

コルセットなどで長期間固定すると筋肉が衰えますが、骨盤ベルトにはその心配がないので、日常的に使用できます。

また、産後の女性のゆるんだ骨盤を安定させるのにも効果があります。

昔はサラシなどで骨盤を巻いて固定していましたが、現在では産後用の骨盤ベルトが使われています。

ダイエットやフィットネスの補助用具としても利用されます。


骨盤ベルトの仕組み

様々なメーカーからたくさんの種類の骨盤ベルトが発売されていますが、その多くはゴム製の伸縮性のあるベルトです。

大きく分けて、①布にゴムを編み込んだタイプと、②生ゴムをそのまま使用したタイプがあります。

それぞれに利点があるので、目的や用途に合わせて選びましょう。


【ゴム編み込みタイプの特徴】
  • 肌触りが良い
  • ゴム特有のにおいが少ない
  • 見た目が良い
  • 生ゴムタイプに比べ、伸縮性が弱い
  • 耐久性が低い
  • 装着に力が要らない
  • 幅が狭い
  • 少し厚みがある
  • かぶれにくい
  • 蒸れにくい

【生ゴムタイプの特徴】
  • 伸縮性が強い
  • 幅広の物が多いので、安定感がある
  • 耐久性が高い
  • 新品は少しゴムのにおいがする(使っているうちに少なくなります)
  • 薄いので衣服に下に装着できる
  • メンテナンスしやすい
  • 装着時、少し力が必要
  • 付け心地の違和感が少ない
  • 夏場は蒸れやすい(穴あきタイプもある)
  • 肌に直接ふれるとかゆくなる場合がある

ゴム編み込みタイプはレースをあしらったものなど、見た目がおしゃれなものが多く、装着に力がいらないので、女性向けと言えるかもしれません。
ゴム編み込み式は様々な形があります。
ヒップアップなどのエクササイズ効果のある商品もあるので、ダイエットやスタイルアップなど、目的に合った物が見つかりやすいでしょう。

生ゴムタイプは耐久性と伸縮性が高く、安定感があるため、力仕事や長時間の立ち仕事などに向いています。
骨盤を安定させ、支えるという目的においては、ゴム編み込み式よりも信頼できます。
腰痛に悩んでいる場合は生ゴムタイプをオススメします。



骨盤ベルトの使い方

まず、装着する位置ですが、ウエスト部分よりも下に付けましょう。
ウエスト部分(腰の骨よりも上のくびれの部分)に装着すると、効果が無いだけではなく、内臓を圧迫してしまいます。

目安としては、幅広のタイプであればベルトの上辺がヘソの高さになるくらい、幅が狭いタイプであれば、ヘソと恥骨の中間を通るくらいの高さが良いでしょう。


装着する際、ゴム部分を引っ張って付けますが、できるだけ左右同時に引っ張るようにしましょう。
右と左を別々に引っ張ると、骨盤がねじれた状態で固定されてしまいます。


基本的には衣服の上から装着します。
肌着の上に付けてもいいですが、肌に直接触れると摩擦や汗によってかゆくなる場合もありますので注意してください。

お風呂に入るときはもちろんですが、就寝時には骨盤ベルトは外すようにしましょう。



骨盤ベルトとの上手な付き合い方

骨盤ベルトは日常的に使用する事ができ、身体のサポートをしてくれます。

しかし、姿勢の改善や筋力の向上を目指すのであれば、自身で運動をすることが必要です。

365日、何十年もベルトを巻いて生活するわけにもいきませんから、少しずつ使う時間を減らしていくのがいいでしょう。

産後の方であれば、骨盤が安定する1~2か月。
腰をケガした方であれば、痛みが軽くなるまで。
腰に負担のかかる仕事をしている方であれば、仕事中だけ。

骨盤ベルトの力を借りながら、運動も行い、最終的には自分の筋力によって骨盤を支えられるようになるのが理想です。

骨盤ベルトに頼るのではなく、手助けに使うのが正しい使い方です。

骨盤矯正に効果的な運動②

では、いよいよ具体的な運動の内容をお話しましょう。

インナーマッスルは、他の大きな筋肉の補助的な役割があります。
つまり、インナーマッスルだけを鍛えるのではなく、連動する他の筋肉も一緒に動かしていくことが大切です。

大腰筋と内転筋群の他にも、脊柱起立筋や腹直筋などの姿勢を保つのに重要な筋肉をまんべんなく動かすことのできる運動が理想的なのです。


ヨガ

本来のヨガは古代インドの修行法で、悟りを開くという宗教的な意味合いもあります。
内容は多種多様ですが、大きく分けて、姿勢(ポーズ)、呼吸法、瞑想、の三つの方法を用いて行われます。

現在、日本のヨガスタジオなどで行われているヨガは、ニューヨーカーのフィットネスやハリウッドでのエクササイズとして発展したものが流行したものです。
姿勢と呼吸法をメインとし、より健康的な運動になっています。
瞬発的な動きではありませんので、インナーマッスルを刺激するのに適した運動です。
体の柔軟性を高めるようなポーズも多くありますので、日常生活では使わないような筋肉を動かすのに最適です。
体にもあまり負担がかかりませんから、普段あまり運動をしないという人にも始めやすいですし、ケガもしにくくなります。

また、ヨガは腹式呼吸を重視します。腹式呼吸は横隔膜を使って行われますが、横隔膜もインナーマッスルの一種です。

ヨガには骨盤を整えるための要素がたくさんあります。
ヨガスタジオに通って指導を受けるのが理想ですが、本屋さんなどに売っている教本を見ながら自分で実践してみるのもいいですね。


ピラティス 

ヨガに似ていますが、さらにスポーツ向けに発展した運動です。
体幹や四肢の筋肉を鍛える事に重点が置かれています。

このピラティス、女優の米倉涼子さんがスタイル維持のために取り入れている事で有名になりましたね。

身体の柔軟性を高めるストレッチに加え、ウェイトトレーニングの要素もありますので、まさにインナーマッスルを鍛える為の運動と言ってもいいでしょう。
ヒップアップや二の腕・太ももの引き締めなどの、身体のスタイルを美しくしたいのであればピラティスをお勧めします。

ヨガスタジオでピラティスをやっているのもよく見かけますね。
器具を使ったマシンピラティスというものもあります。
体にかかる負荷を調整できますので、専門家の指導のもと、自分の目的に合ったエクササイズを行いましょう。


水泳

水泳と言っても、長い距離を泳いだりする必要はありません。
水に体を浮かべ、ゆっくりと手足を動かしたり、腰くらいの高さのプールで歩くのも効果的です。
水中での運動は水の抵抗が加わりますので、普段使わない筋肉をバランスよく動かす事が出来るのです。
そして、水流と水圧によるマッサージ効果・リラックス効果もあります。

地上と違い、水の中は浮力があるため、膝や腰に負担をかけずに運動をすることが出来ます。
体重のある方や、下半身にケガをした人に向いているエクササイズです。

プールを使ってのエクササイズを指導しているスポーツジムもたくさんありますね。
エアロビのように音楽に合わせて体を動かすのも、楽しんで身体を動かせるのでいいでしょう。


ウォーキング

一番手軽な運動ではないでしょうか。
ただ、「歩き方」に気を付けないとただの散歩になってしまいます。

気を付けるポイントをあげていきましょう。
  • あごを引き、肩甲骨を後ろに引いた姿勢を保つ。
  • 腕を振る際は、肘を後ろに振るように意識する。
  • おへその下あたりを意識し、下腹部を少しへこませる。
  • 足を前に出す時に、足の付け根(股関節あたり)を意識して前に大きく出す。
  • 少し歩幅を大きく。
一度に全部に気を回すのは大変かもしれませんが、普段使わない筋肉を意識的に使うという事が重要なのです。
この歩き方に慣れてくるころには、あなたの姿勢はずいぶんと美しくなっているでしょう。

ウォーキングと言っても、そんなに長い時間歩く必要はありません。
最初は10分程の時間から始めて、慣れてきたら徐々に増やしていけばいいのです。
上記の項目をしっかりと意識しながら歩けば、短時間でも効果が実感できるはずです。

また、砂利道や坂道などを歩くのも、インナーマッスルに効果的です。
人間は二足歩行で歩く際に、インナーマッスルなどの働きでバランスを保っているからです。
でこぼこ道を歩く際には、捻挫などをしないように準備体操をしっかりと行ってから歩きましょう。

砂浜をはだしで歩くのもとても良い運動ですね。
普段、靴を履いている時にはあまり使わない足の裏の筋肉や足の指を使う事ができます。
偏平足や外反母趾のリハビリにも最適です。
砂浜を歩くときには、足の裏に意識を集中し、足の指で「地面をつかむ」ようにして歩くと効果的です。


バランスボール

自宅で手軽にできるエクササイズですね。

バランスボールは自分の体重で行う運動なので、無理な負荷がかかりません。
座っているだけでもいいので、テレビを見ながら、本を読みながら、音楽を聴きながらなど、空いた時間に「ながら」で出来るのがメリットですね。

バランスを取る為に腰回りのインナーマッスルが働きますので、とてもいい運動です。

ボールを使った様々な運動方法がありますので、運動不足解消から、アスリートのトレーニングまで、幅広い使い方が出来ます。

少々場所を取りますが、値段もあまり高いものではないので、気軽に始められるエクササイズでしょう。



今回ご紹介したエクササイズ以外にも、たくさんの運動があります。
しかし、どれもが、長い期間継続して行う事で効果を発揮します。
短期間に一生懸命やるよりも、楽しみながら、(たまにサボりながら)、コツコツと行う事がたいせつなのです。
始めのうちは広く浅くで、いろんな運動を試してみましょう。
その中で、長く続けられそうな、ご自身に合うエクササイズを見つければいいのです。
楽しみながら頑張ってみてくださいね。

骨盤矯正に効果的な運動①

骨盤矯正に効果的な運動をご紹介する前に、骨盤に関わりの深い筋肉を知りましょう。


骨盤のゆがみを矯正するのに重要な筋肉は、主に2つあります。
まずは


大腰筋(だいようきん)

この筋肉は、腰の骨(腰椎)から骨盤を通り、股関節の内側に向かう筋肉です。
この筋肉が弱くなると、下っ腹が出る、お尻が垂れる、猫背になる、などの姿勢不良を生み出します。
それだけではありません。大腰筋の衰えは、慢性腰痛、生理痛の悪化、便秘症なども引き起こします。
また、大腰筋は膝を上にあげて足を前に出す働きをします。
大腰筋の働きは、美しい姿勢や骨盤を整えるだけではありません。
大腰筋がうまく働かなくなると、少しの段差でつまづいたり、とっさの瞬間に足を出せなくなって、転倒する恐れがあるのです。

我々は日常生活において、あまり大腰筋を多く使いません。
大腰筋が衰えやすい生活習慣をしていないか、チェックしてみましょう。
  • 階段よりもエレベーターやエスカレーターを使う。
  • 車移動が多い。
  • 週に2回以上の運動の習慣が無い。
  • 高いヒールを好んではく。
  • サンダルなど、かかとの無いはき物をはく。
  • 靴底が、かかとの部分だけすり減る。
  • デスクワークが多い。

これらの中で、当てはまる項目が多いほど あなたの大腰筋は衰えている危険があります。
大腰筋が衰えているという事は、骨盤が歪んでいるという事です。


そして、


太ももの内転筋群

詳しくは、長内転筋、短内転筋、大内転筋、恥骨筋、薄筋、に分かれますが、これらは同じような働きをするので、「内転筋群」としてまとめてお話をします。

内転筋群は、骨盤から始まり、大腿骨(ふとももの骨)に向かう筋肉です。
主な働きは、立っている時や座っている時に両膝をくっつける動き、つまり「足を閉じる」ための筋肉です。

じつはこの内転筋群、足を閉じるだけじゃなく、美容や健康にも深い関わりがあります。
内転筋群は膝を内側から支える筋肉なので、これが衰えると、O脚や がに股の原因になります。

骨盤矯正とO脚・X脚 でも、膝と太ももの筋肉の重要性はお話しましたね。
O脚は骨盤にたいしても悪影響を与えます。
O脚や がに股になると、大腿骨の起点となる股関節が開き、結果、骨盤も開いてしまうのです。

また、内転筋群の衰えは膝の痛みも引き起こします。
内転筋群が弱まり、膝を支える力が弱まると、膝の軟骨がすり減り、骨が変形してしまう「変形性膝関節症」という症状になります。
一般的には高齢者に多い症状ではありますが、40代50代にもみられる症状です。
若くして変形性膝関節症になる原因として、膝周辺の筋肉の衰え、そして生活習慣が挙げられます。
変形性膝関節症ですり減った軟骨や変形した骨は、元の状態には戻りません。
内転筋群を鍛える事は、見た目の美しさだけでなく、健康を維持するためにもとても大切な事なのです。



これらの骨盤に関係する筋肉は、「インナーマッスル」と呼ばれる筋肉です。
インナーマッスルは姿勢を保ったり、関節を固定し引き締める役割があります。
つまり、姿勢を改善し、骨盤や股関節を引き締めるためには、インナーマッスルの働きが必要不可欠なのです。

では、インナーマッスルを鍛えるにはどうしたらいいのでしょうか?
インナーマッスルを動かすには、軽い負荷で、ゆっくりとした運動をする必要があります。
重い負荷で早い運動をすると、「アウターマッスル」が主に働いてしまうからです。

骨盤を矯正するのに、激しい運動をする必要はありません。
ハァハァ言いながら長距離を走ったり、歯を食いしばりながらウェイトトレーニングをしなくてもいいのです。
むしろ、骨盤に関連するインナーマッスルを鍛えるには、体に負担をかけない緩やかな運動が向いています。

次は、具体的に運動の内容についてお話します。

 

骨盤矯正のウラ話

骨盤矯正は医学的根拠が無く、治療行為ではないと書きましたが、
ではなぜ、
骨盤矯正はこんなにも知名度があり、たくさん行われているのでしょうか。



その理由の一つに、骨盤という言葉が持つ魅力があると思います。

骨盤は女性にとって特別な役割を持ちます。
女性の骨盤は、
内生殖器を入れる器であり、
胎児を守るゆりかごです。

また、骨盤は男性よりも女性の方が幅広く円くなっており、
その男女差によって女性の体は丸みを帯び、
優しさのあるふくよかな外観となります。

女性は月経がありますから、
男性よりも自分の体に意識を向ける事も多いでしょう。


骨盤の正確な形や構造は知らなくても、
骨盤が女性にとってとても大事なものだという事はなんとなく知っていると思います。
その「なんとなく大事」というイメージが、
骨盤に神秘性を持たせているのです。

「運命」「占い」「おまじない」のように、
科学や理論でハッキリと白黒つける事の出来ないものの神秘性は、
昔から女性を魅了してきました。

「詳しいことはよくわからないけれど、なんとなく大事なものだ」
というイメージが、
骨盤に医学的な役割以上の神秘的な意味を持たせた結果、
言葉が一人歩きをしている状態なのです。



加えて、テレビや雑誌が取り上げるので、認知度がアップします。
女性週刊誌や昼のワイドショーにとって、
神秘性があって女性に人気の「骨盤矯正」はうってつけです。
その上、矯正器具や骨盤エクササイズ等の商品を紹介することで、広告収入が入ります。
メディアとしては魅力的な題材ですから、定期的に特集が組まれます。
 




そしてもう一つ、
施術をする側、つまりお店の都合があります。

骨盤矯正というのは医療ではありませんから、
保険が適応されません。
保険は料金が決められていますが、
骨盤矯正は料金を自由に決める事が出来るのです。

料金だけでなく、回数も決める事が出来ます。
「○○回通って下さいね」と言うだけです。

骨盤矯正の施術だけではなく、
積極的なお客さんには「矯正グッズ」や「サプリメント」を売ったりもします。

売り上げ(単価と購入頻度)が自分で調整できますから、
骨盤矯正を希望する患者さんは「オイシイ」のです。



また、医療行為でないという事は、
「治す」行為ではないということです。
患者さんのつらい症状を改善しなければならないというプレッシャーはありません。
施術者にとっては「治す」ことよりも「壊さない」ことの方が大事なのです。

いざとなれば、
「骨盤矯正の効果には個人差があります」
なんていう逃げ道もあります。




骨盤矯正を受ける場合は、過度な期待をせずに、
あくまでリラクゼーションの一環と割り切って受けましょう。

もちろん自己責任で。